抄録
J-005
ユーザビリティ指標化の研究(2):効率と低エラーの相関関係に関する一考察
◎横溝あずさ・岡城純孝・池上輝哉(NEC)・岡田英彦(京産大)・福住伸一(NEC)
システム設計においては、エラー低減だけでなく効率にも配慮する必要があるが、実際の大規模システム等で効率を優先した結果エラーが生じていることから、両者の間に何らかの相関が表れる場面があると考えられる。一例として、複数のアイテムを選択し、まとめて処理を施す場面に着目した。1つずつアイテムを選択・処理する場合に比べ、効率は上がるがエラー率も上がると予想し、特殊な業務に限らず一般的によく見られる条件下で、被験者実験による検証を行った。効率は有意に向上したが、エラー率については有意な差が無く、両者の相関は見出せなかった。今後は実際のシステムを踏まえ、長時間のタスクや作業量の多いタスク等での検証を進める。