抄録
J-002
ユーザビリティに配慮した配色評価・推薦方式の提案と設計支援ツールへの適用
○谷川由紀子・吉坂主旬・平松健司・福住伸一(NEC)
システムの画面設計において、配色は、アクセシビリティ、ユーザビリティを左右する重要な要素であり、配色設計を適切に行うためには、その良し悪しを判定・評価する指標が必要である。アクセシビリティ観点ではJISの規定が活用できるが、ユーザビリティ観点では明確なものがなく、断片的、属人的な情報を活用するに留まっている。そこで、アクセシビリティ観点のコントラストに加えて、ユーザビリティ観点として、目に優しい配色と配色調和の2つを設定し、各々について適切性の評価と変更色の推薦を行う方式を提案する。さらに、配色の関連知識を持たないシステム設計者向けに、提案方式を組み込んで開発した設計支援ツールについて述べる。