抄録
I-066
ステレオ動画像符号化のための多峰性確率モデルによる動き/視差ベクトル表現
◎増川裕樹・青森 久・松田一朗・伊東 晋(東理大)
3D映像コンテンツの増大に伴い,テレビなどの一般家庭向け映像機器が両眼立体視によるステレオ動画像に対応しつつある.我々は先に,ステレオ動画像符号化のための予測方式として,動き補償または視差補償された2枚の符号化済みフレームに対し,ブロック単位で適応的に内挿フィルタを適用する手法を提案した.しかし,ブロック毎に常に2本の動ベクトルまたは視差ベクトルを伝送する必要があり,低ビットレートにおける付加情報の増大が問題となっていた.そこで本稿では,これらのベクトル情報を多峰性確率モデルを用いて効率的に表現する方法について検討する.