抄録
I-048
視体積交差法のための点群マーカを用いたカメラ姿勢の推定
衣川 彰・松田一朗・青森 久・伊東 晋(東理大)
実物体の3次元モデル構築を目的として,物体の周囲を取り囲むように撮影した動画像から,対象物の3次元形状を復元する研究が盛んである.当研究室では,手持ちカメラを入力デバイスとし,視体積交差法に基づいてインタラクティブに3次元モデルを生成するシステムを開発している.これまでは,カメラの姿勢パラメータを推定する手掛かりとして,床面に設置した矩形のマーカを利用していた.しかし,マーカの一部が対象物に隠れてしまった際,正確な姿勢推定が行えないという問題があった.本稿では,床面上にランダムなドットパターンを配置し,それらの一部が隠蔽された場合でも,安定にカメラ姿勢を推定する手法について検討する.