抄録
I-045
ディジタルアーカイブのための表面形状および反射率分布の推定
◎平原壮紀・川嶋稔夫(はこだて未来大)
印刷物を画像データとしてディジタル化する際には,光沢などの鏡面反射がおこらないように照明を配置し,対象を正面からカメラで撮影されていたが,反射特性の情報と形状情報が失われ,視線や照明の方向によらず見え方が一定となってしまっていた.そこで,本研究では,印刷物を対象として,視点や光源,表面反射特性によって多様に変化する見え方を記録し,再現する手法を提案する.このためには,形状情報と光の反射情報を再現できる3次元形状モデルとしてディジタル化する手法が必要となる.本研究では非ランバート性拡散反射と鏡面反射特性から,拡散反射特性分布と鏡面反射パラメータ分布および3次元形状の同時推定を試みる.