抄録
I-042
階層的凸包を用いた2次元図形の簡略化に関する研究
◎伊勢朋実・西尾孝治・小堀研一(大阪工大)
ディスプレイ上に2D図形を表示するとき,局所的に把握したい場合は細部まで表示する方が形状を把握しやすい.しかし,大局的に把握したい場合は,細部まで表示することで逆に形状の概形を把握しづらくなる場合がある.このとき,周波数などを利用して不要な細部を簡略化する方法がある.しかし,周波数を用いた場合,形状の特徴を考慮して簡略化を行うことが困難である.そこで本研究では,形状の特徴を考慮した簡略化を行う.まず,入力図形から凸包を作成し,凸包を構成していない点から更に凸包を構成することで木構造を作成する.木構造の各ノードの面積と親ノードとの関係を評価することにより形状の特徴を考慮した簡略化を行う.