抄録
I-038
遺伝的アルゴリズムによる植物学的モデルに基づいた植物グラフィックの自動生成
◎上原和樹・赤嶺有平(琉球大)
近年,コンピュータグラフィックスの分野では自動生成に関する研究が盛んに行われており,特に植物に関しては精細な表現がなされている.しかし,外観は実際の植物とよく一致するが,内部の機能などは考慮しないため,周囲環境からの影響による複雑な形状の表現は困難である.本論文では,植物の発生や成長に密接に関わる植物内部の機能を植物学に基づきモデル化する.モデルは物理環境に投映され,外的刺激を受けることでモデル内の様々な状態を変化させる.また,状態を変化させる条件や発生の閾値は遺伝的アルゴリズムを用いて探索を行い,物理環境により適応した形状を獲得させることで機能を考慮した形状を表現する.