抄録
I-036
拡張現実感を用いた分子モデル表示システム
小林昭博(神奈川工科大)・山下伸一(トライアクシス)・小島一成(神奈川工科大)
近年,科学に対して興味を示す人が増えている.特に,化学分野における分子構造の習得は難しい.その理由は,分子構造の空間的配置を理解することが困難である.3次元で配置した分子モデルを視覚表示した教材で学習すれば,より理解が深まると考えられる.  そこで本研究では,拡張現実感を用いた化学モデル表示システムの開発を目的とする.利用者は,入力センサーで対話的な学習情報を取得し,空間に配置した分子モデルをHMDで閲覧する.分子モデルを自然な興味で自由に動き回りながら視聴するために,利用者の位置検出として光学式モーションキャプチャシステムを用いる.これにより対話的かつ直感的に分子構造の理解が容易になる.