抄録
I-025
学習型超解像における高周波パッチの探索および生成手法
○中矢知宏・近松慎伍・橋本明信・黒木修隆・廣瀬哲也・沼 昌宏(神戸大)
画像を高解像度化する際にはボケやジャギーなどの画質の劣化が生じる。この画質の劣化なく高解像度化する技術として、事前に学習したデータを用いることでエッジ部などの高周波を推定・復元する学習型超解像について我々は研究を行っている。学習型超解像では、高解像度な学習用画像を用いてデータベースを構築する学習段階と、実際に入力画像を高解像度化する超解像度化段階に分けられる。本論文では、超解像度化段階において、限られたデータベースから新たにデータを組成し利用する処理を施すことで汎化能力を向上させる。これにより高周波成分の高精度な推定が可能となり、従来で問題となっていたノイズの発生も改善される。