抄録
I-023
Total Variation正則化法を用いた超解像拡大法の高速化
作田泰隆・後藤富朗・平野 智・桜井 優(名工大)
本研究では,Total Variation(TV) 正則化手法を用い,画像を骨格画像とテクスチャ画像に分離したのち,骨格画像及びテクスチャ画像に対し,それぞれに適した超解像度拡大処理を行う.このモデルでは骨格画像に対するTVノルム正則化拡大法の計算コストが膨大であり,全体の処理時間を増大させる要因となっている.そこで,高域強調処理とTV正則化手法を組み合わせることによって,従来のTVノルム正則化拡大法に比べ,より簡素な処理で画質を維持しつつ,計算コストを大幅に削減した超解像度拡大法を実現する.