抄録
I-010
近赤外カメラを用いた携帯型牛肉脂質評価端末の開発:機能モデルの開発と評価
田中等幸(岐阜県情報技術研)・丸山 新(岐阜県畜産研)・山田俊郎(岐阜県情報技術研)・江崎雅康(イーエスピー企画)・棚橋英樹(岐阜県情報技術研)
牛肉に対する消費者の価値観は霜降り重視の傾向から,安全・健康・美味に代表されるように品質が求められている.牛肉の肉質評価は牛枝肉取引規格で定められた項目にしたがって,格付員の目視によって評価されているが,近年,口どけの良さに影響を及ぼす脂質を客観的かつ定量的に評価する手法や装置が求められている.我々はこれまでに,カメラを用いた脂質評価手法を開発してきた.本稿では,小型近赤外カメラを用いた機能モデルの開発と,マルチバンド画像から生成される脂質画像の脂質推定精度の評価を行ったので報告する.