抄録
I-006
接眼型電子ホログラフィにおける視野の拡大と物体の奥行きの調節
◎チャンヨン ヤン・坂本雄児(北大)
電子ホログラフィは、液晶などの電子ディスプレイを用いて3次元映像を再生する技術である。現状のディスプレイは解像度が十分ではないため、ホログラムの干渉縞を十分に表示できず、視野と視域が制限される。その問題を改善するために、本研究では2枚のフーリエレンズを用いた視域の拡大方法を提案する。ホログラムの再生像を1枚目のレンズで実空間に大きな実像として結像させる。その実像を2枚目のレンズで虚像として拡大する。また、光学再生実験を通して再生できる像の大きさと観察者からの距離を自由に設定できる事を確認した。