抄録
I-003
球形基本物体光を用いた計算機合成ホログラムの計算における拡大・縮小とスキュー変換の実装
◎細谷地航平・坂本雄児(北大)
ホログラフィは, 光の干渉・回折を利用して人間の視覚特性を満たす三次元像を再生できる技術であり, 計算機合成ホログラム(CGH) は計算機シミュレーションによって作成されるデジタルホログラムである.以前CGH計算を高速化するために、基本物体光法を提案した。この手法はあらかじめ基本となる物体(基本パッチ)の光の回折を計算する。このデータに変換計算を施すことで、さまざまな形状をした物体の光の回折を計算する手法である。本稿では、以前提案した奥行き方向の変換に加え、拡大・縮小とスキュー変換の二つの変換計算を提案する。また、提案手法を用いて計算し、拡大・縮小及びスキュー変換が施された物体の立体像を確認した。