抄録
H-077
ランレングス行列を用いたNOAA-AVHRRデータにおける地上基準点自動抽出法
夏井雄介・景山陽一・西田 眞(秋田大)
気象観測衛星NOAAのAVHRRデータは、データ毎に縮尺や傾きが異なるため、地上基準点(以下、GCPと表記する)を手動により設定し補正を行っているのが実状である。筆者らはこれまでに、オペレータの作業軽減および同一評価基準によるデータの自動処理を目的とし、陸域や海域などの被覆状況を考慮したランレングス行列によるGCP自動抽出法について検討を行ってきた。しかしながら、様々な傾きを有したAVHRRデータを対象とした場合では、被覆状況によりGCPの絞り込みが不十分となる場合を認めた。そこで本稿では、GCP自動抽出精度の向上を目的とし、GCP自動抽出法の改良について検討を加えた。