抄録
H-071
動きベクトルに基づく映像の短縮
鈴木史彦・東海林健二・外山 史・宮道壽一(宇都宮大)
映像の要約を目的とした時間軸方向の短縮のためには,動きの少ない領域を時間軸方向に削除する従来手法が有効である.一方,動きの大きい領域を削除して時間軸方向の短縮を行うと,映像に対して一種の特殊効果を与えることができる.これは,固定カメラに対しては運動物体を削除した映像を作り出すことに相当する.本研究では,映像の時間軸方向の短縮を行う際に,動きベクトルにさまざまな評価関数を適用して削除領域を決定することにより,映像要約や運動物体削除を含むさまざまな特殊効果を与える手法を提案する.提案手法では,時間軸方向の短縮に動的計画法を利用したribbon carvingを用いている.