抄録
H-062
SIFTを用いた人物対応付けの向き変化に対する耐性の検証
◎岡本大和・川西康友・椋木雅之・美濃導彦(京大)
防犯やマーケティングの観点から,複数のカメラによる広範囲の人物追跡を実現するために,特定の人物を異なるカメラ映像間で対応付ける研究が盛んに行われている.SIFT記述子は照明やスケールの変化に頑健という有利な性質を持つため一般物体認識に広く用いられている.しかし,3次元的な回転に弱いとされているためカメラ間の人物対応付けには用いられていない.本研究では,カメラで観測された人物の向き変化に対してSIFT記述子による対応付けがどの程度まで可能なのか,人物を各角度で観測したデータを作成して検証した.その結果を踏まえて実環境においてSIFT記述子を用いた人物対応付けを行い,精度を評価した.