抄録
H-054
印字を対象とした書体名称スクリーニングアプリケーションの開発
○根本訓央(茨城県警)
印刷物の印字は、ワープロソフトの設定、ソフトウェア付属フォントの利用、印刷時のプリンタフォントによる置き換え等、コンピュータ及び周辺機器の環境並びに設定により決まるため、印字のフォント名称を識別することで印刷物を作成した機器等を絞り込むことができる。この手法は科学捜査分野において広く用いられているが、フォント名称の識別手法は目視による印字と各フォントの形状比較が一般的であり、識別には多くの時間を要する。よって、印字からフォント名称の候補をスクリーニング及びソート処理するアプリケーションを開発し、符合する確率の高いものから順に比較することで識別の簡略化を実現する。