抄録
H-046
明度が二分されるHDR画像のためのトーンマッピング
◎北浦真樹・神原誠之・横矢直和(奈良先端大)
明度により領域が二分されるハイダイナミックレンジ(HDR)画像に適したトーンマッピング手法を提案する。各ピクセルが8bit以上のデータ量を持つHDR画像の詳細な空間情報を一般的なディスプレイで表示するためには、データ量の適切な縮小変換を行うトーンマッピングが必要となる。本研究では、広いダイナミックレンジが必要となるため従来のトーンマッピング手法では適切な変換が困難であった明度が大きく二分されるHDR画像を対象とする。入力となるHDR画像を明度により二領域に分割し個々にダイナミックレンジを有効に利用したトーンマッピングを施すことで、各領域の詳細な空間情報を表現した画像の生成を目指す。