抄録
H-042
細胞内画像からの輝点計数 : 回帰による計数と識別器による直接的計数の比較
熊谷章平・伊藤友洋・堀田一弘(名城大)
現在,細胞画像内の輝点計数は人手により行われている.これを自動的に精度良く行う事によりデータの客観性が増すだけでなく,大量のデータを迅速に扱うことが可能となる.本論文では,2種類の輝点計数法を提案する.1つ目は栗田らによる対象計数法を拡張し,画像全体から対象の数を推定する対象計数法である.2つ目に輝点と輝点以外を識別する識別器を用いて画像内から直接的に対象を検出し,計数を行う方法である.この2種類を用いて計数を行った結果,対象計数法が75.74%,直接計数法が89.20%という精度が得られ,2種類ともに細胞画像内の計数にある程度有効であることが分かった.