抄録
H-041
位相差スペクトルによるヘッドトルソを用いた音源の方向推定 -計算モデルのマイクロホン間隔を変えた場合の効果
霜山竜一(日大)
メンフクロウの聴覚が音の水平方向を検出するメカニズムと類似したアルゴリズムを,ヘッドトルソで測定された両耳聴の音響信号に適用し,1個の小型スピーカの方向を推定した。ヘッドトルソの向きを変えて,固定されたスピーカの方向を検出した結果について報告する。推定された値に実際の方向との差異がみられた。幾何学的計算に用いるマイクロホン間隔(計算パラメータ)を調整すると,方向推定値は実際の音源方向と一致することを示す。