抄録
H-039
タッチパネルを利用したARにおける剛体運動表現の一検討
◎阿久澤慧・西村広光(神奈川工科大)
本研究は,視覚AR表現と触覚入力デバイスとの融合技術について検討した.ARによる触覚再現としては,ペン型や指先に取り付ける振動デバイスによって仮想的に触覚フィードバックを与える技術が報告されている.本研究では,既存の触覚フィードバックを実現するのではなく,触覚によって表示物体への干渉エネルギーを入力するインタフェースの実現を試みた.具体的には,タッチパネルモニタ上に表示されたオブジェクトに対し,画面に触れる操作を実装し,指の動きによってオブジェクトに物理運動を与えるシステムを構築した.現在までに,単一物体における剛体運動の基本的な動きと,固定障害物との接触運動を実装し,操作方法の評価を行った.