抄録
H-032
領域分割によるドラム演奏動作の人体部位追跡
山本真司・子安大士・前川 仁(埼玉大)
画像特徴を用いて人体の動作を推定する研究は多く行われ、動作による機器の操作や監視システムに応用されている。そのような動作の中でも、道具を用いる動作には意味のあるものが多い。我々は、その代表としてドラムの演奏動作に着目し、人体とスティックを含んだ動作領域の追跡を行う。 従来の人体部位の追跡手法では、追跡精度の悪さや既知の動作にしか対応できない問題がある。そこで本研究では,分割領域ごとに移動情報を統合することで人体部位の移動を推定する。フレーム間の対応を、領域の移動推定を用いることで追跡のロバスト性が向上した。 実験では、基本動作とドラム演奏動作に手法を適応し、部位追跡が可能であることを確認した。