抄録
H-028
Earth Mover's Distanceを用いたロバスト画像照合における特徴量の符号特性
◎橋本陽祐・川上 肇(龍谷大)
Earth Mover's Distance (EMD)を相違度として画像照合に用いることはロバスト性を備えた画像照合を実現するのに有効である。EMDに適した画像記述やその適用法が活発に研究されている。そこで我々は,独立成分分析を拡張した独立部分空間分析により基底空間を構成し,その空間で抽出した画像特徴成分で画像を記述する。一般に,各成分の符号は正負に亘って一様に分布するが,EMDで扱えるのは正の符号のみであるため各成分を非負化する必要がある。そこで様々な非負化の方法を用いてEMDを計算したときのロバスト性を実験で確認したので報告する。