抄録
H-010
マルチモーダル入力に対応した重み付き多数決による識別器
◎辻 亮弥・西田喬士・百崎将志・黒木修隆・廣瀬哲也・沼 昌宏(神戸大)
近年,防犯意識の高まりから監視カメラの設置が増加している.それらの利用対象の多様化に伴い,汎用的に利用可能な監視システムの構築が必要と考えられる.システムの汎用性を向上させる手段として,形状や動きといった複数の特徴を用いることが考えられる.しかし,検出対象によっては不要な特徴量が発生し,それの影響によって検出率が低下する場合がある.そこで,信頼度による重み付けと複数のSVMの多数決方式を導入することにより,マルチモーダルな入力に対応した識別器を構成する.ポスト荒らし検出を想定した評価実験を行い,複数特徴を扱いながらも検出率の向上を確認した.