抄録
G-018
筋電信号を用いた顔の動作識別インタフェースシステムの開発
◎市川かおる・堀 潤一(新潟大)
PCへの情報入力はキーボードに依るところが大きく,位置情報の入力にはマウス,トラックボール,あるいはタッチパッドなどを併用することが多い.しかし,これらの入力機器は重度肢体不自由者にとって操作が困難であり,症状によっては使用できないという問題が存在する.本研究では,これらの解決策として,顔面筋である大頬骨筋,口角下制筋,咬筋,顎二腹筋に貼付した4組の双極表面電極から,特定の顔の動きによって発生する筋電信号を検出することで「上下左右前後選択」の7入力動作の識別を試みた.さらに,閾値と最近傍法を用いた新たな動作識別手法を提案し,識別精度向上を目指した.