抄録
G-016
FDTD法を用いたヒト頭部光パルス伝搬解析時間の短縮法の検討
◎斎藤拓也・谷藤忠敏(北見工大)
筆者等が定式化したFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いた非散乱体である脳髄液を含むヒト頭部光パルス伝搬解析法の計算時間短縮法を述べている。非散乱体を介した散乱体間の光結合計算を、複数のYee格子の放射発散度の平均値を用いて統合する方法を用いた。また、openMPを用いた並列計算を適用した。その結果、散乱体間の光結合を9個毎に統合することにより、解析時間が従来の20%程度まで短縮できることが分かった。さらに、この方法に並列計算を適用することにより、解析時間を従来法の2%以下に短縮可能なことが分かった。