抄録
G-013
救急医療現場における遠隔医療画像伝送システムの改良に関する一考察
児玉倫樹・皆月昭則(釧路公大)・藤岡直矢・鈴木将也(所属なし)
現在,救急医療の場において,患者の映像や脈拍等のデータを救急車から病院へ伝送が可能になった.遠隔治療と搬送後治療の準備を患者到着前から行う画像伝送システムも構築されている. しかし,現行のシステムで設置されるカメラは固定の場合が多く,カメラ操作や角度調整は基本的に救命士が行うため,治療に専念できない問題がある.その対策として,本研究では病院側でカメラ操作を可能にした.結果,救命士側は負担が減り,治療に専念できる. 本研究のシステムではArduinoという小型の基盤にサーボ機構を付与した.病院側が無線ネットワークを通じてカメラを操作することで,搬送中の治療にも参画可能になった.検証は消防と病院に監修を実施した.