抄録
G-011
藤森法に基づく脳波自動解析システムにおける周波数分解能の向上
吉田 嵩・相川直幸(東理大)・緒方茂樹(琉球大)
脳波の解析方法として熟練した専門家の視察判定をシミュレートした藤森法という手法が存在する.藤森法は脳波波形を経時的に計測・解析できるという利点を持っている. しかしコンピュータ上で藤森法による解析を行う場合,ノイズによる波形誤認識と高周波における周波数分解能の低下という問題点がある.過去我々は前者に関しては改善法を提案してきたが,後者に関しては未だ対処できていない.また,過去のシステムでは実時間解析が行えなかった.そこで本稿では元の脳波を一切侵襲しない補間フィルタを用いたオーバーサンプリングによって周波数分解能の改善を図る.さらに,リングバッファを用いて脳波を実時間解析するシステムを提案する.