抄録
G-001
頭部3D-CT Angiographyにおける鮮明度評価法の考案
今井國治(名大)・森 政樹(名大医学部附属病院)・後藤洋哉・川浦稚代・高瀬郁子・池田 充(名大)・遠地志太(阪大医学部附属病院)・西本卓矢・米田和夫(名大医学部附属病院)
現在、脳動脈瘤治療における術前検査の一環として、3D-CT Angiography(3D-CTA)検査が実施されるようになってきた。しかし、この検査手法の診断精度については未だ議論の余地があり、これに関する検討が国内外で活発に行われている。このように診断精度の検討が未だ必要となる理由の一つとして、診断能に直接影響を与える3D-CTA画像の画質を定量的に評価できないことが挙げられる。そこで本研究では、画質の評価指標の一つである鮮明度に着目し、3D-CTA画像の位相情報をもとに新しい鮮明度評価法を考案した。本報告は、提案法の評価原理を述べると共に、脳血管3D-CTA画像を対象にその信頼性を検証した。