抄録
F-035
複数の情報における要約技術を活用した知的システムに関する考察
馬 文鵬(鳴門教育大)・皆月昭則(釧路公大)・林 秀彦(鳴門教育大)
人間は情報を要約する場合、複数の情報を得て、頭の中でキーワードや重要な部分を抽出し、一つの要約を自動的に生成できる。そのプロセスは、脳において不必要な情報や冗長な情報を除去し、重要な部分を抽出していると考えられる。これにより、人間は情報を比較・整理・合併・濃縮等のプロセスを通して要約を実現するモデルを構築できる。また、複数の情報に対して、その中の関連性を探し出すことは人間の思考の特徴の一つである。このように人間の思考プロセスに基づき、複数の情報を要約できれば、様々な分野へ貢献が期待できる。本研究では、人間の思考プロセスをモデル化し、複数の情報における要約技術を活用した知的システムを提案する。