抄録
E-060
同一事象に対する異新聞社記事間の相違点検出のための文間対応とその評価
三橋靖大・山田剛一・絹川博之(電機大)
本研究の最終目標は同一事象に対する新聞社ごとの捉え方や見解の違いを確認できる環境を提供することである。本稿では、シソーラス辞書である日本語WordNet に定義されている同義語クラスとその上位関係を用いて同一事象を扱っている異新聞社記事間の相違点を検出するための文間対応を行う。まず、新聞記事を記事内の名詞と動詞を用いてクラスタリングし、内容が同じ記事のグループに分ける。そのグループ中で、記事内の名詞と動詞と日本語WordNet から取得した類語を利用して、同一内容の文を1~3文の間で対応付ける。また、作成した正解集合を使い実験評価する。