抄録
E-045
中期ウイグルテキストの音節分割アルゴリズム規則の設計
ウスマン ウメルジアン・木村哲也・山田耕一・猿渡隼斗・三上喜貴(長岡技科大)
中期ウイグル語は、中央アジアに住んでいるウイグル人が紀元後7世紀の終わりから19世紀の終わりまでに使っていた言語である。この時代の間使われた中期ウイグル文字は、音を表現する文字で、表音文字“英:Phonogram”のカテゴリーに所属する。中期ウイグル語テキストには、独立系グリフが多く使われており、単語中に空白区(スペース)が使われている単語がある。一方で、中期ウイグル語の開音節の一部が現代ウイグル語の閉音節に変わるなど音韻上の変化があり、中期ウイグル語の音節構造解析などへの量的分析が行いづらい状況にある。この研究では、中期ウイグルテキストの音節分割アルゴリズムの基礎を提案する。