抄録
E-044
Wikipediaを用いた文化差検出手法の評価
○吉野 孝(和歌山大)・宮部真衣(東大)
多言語間コミュニケーションにおいて,同一の単語を用いて会話をしている場合でも,相手の文化について十分に理解していないために,誤解が生じる可能性がある.現在,文化差の有無の判断は,人が行う必要があるが,その判断には相手の文化に関する十分な知識が必要なため,容易ではない.我々は,これまでに,文化差の検出手法として,Wikipediaの各記事の内容に含まれる国名・言語名の数を利用し,文化差を判定できる可能性を示した.今回,文化差検出の精度評価を行ったので,その内容について報告する.