抄録
E-013
日本人と中国人の感情音声における受容特性の比較
◎松澤直之・川村　剛・政倉祐子・大野澄雄（東京工科大）
我々は音声を聞く際に、それを言語的に意味が理解できない場合においても、その音声に含まれる感情を理解することが少なからず可能である。 本研究では、日本人と中国人の自然発話による感情音声においてそれぞれが母語と母語と異なる音声の２種類を聞いたときに、感情の受容において共通要素もしくは差異があるかどうかを調べるために主成分分析を用いて分析を行った。その結果、母語が異なっていてもほぼ共通に対立関係にある喜びと悲しみがあることを得た。また、母語が異なることで怒りと恐れにおいては、母語を聞いたときと異なる結果が出ることが分かった。