抄録
E-009
多対多の関係性を持つ多言語用例対訳のデータ構造の提案と評価
◎福島 拓・吉野 孝(和歌山大)
在日外国人の増加を背景に用例対訳を用いた支援が行われており,我々は多言語用例対訳共有システムの開発を行っている.しかし,用例対訳には各言語間で一対一に対応しない言葉の組み合わせが存在している.また,使用する相手やニュアンスの違いによって同じ意味の複数の言葉が存在する場合も多い.このような多言語間の言葉の多様性への対応が求められているが,単純な用例間の意味のつながり情報のみでは対応することができていなかった.そこで,一対多,多対多の関係にある用例対訳に対応するために,メタデータを利用したデータ構造を提案する.本稿では,多言語用例対訳のデータ構造の提案とその評価について述べる.