抄録
E-008
オントロジーを用いた民具研究者支援システム
佐藤俊輔・木下宏揚・松澤和光(神奈川大)
近年における情報化社会の発達により、大量の情報が電子化されている。神奈川大学の21世紀COEプログラム「人類文化研究のための非文字資料の体系化」では、非文字資料の共有、流通を目指している。非文字資料とは既存のメディアでは表現が困難な、匂いや景観、感触などを指す。そしてこれらの情報を処理するために知的処理の必要性が高まってきた。本研究の対象は民具とする。民具とは渋沢敬三により提唱された概念で、日常生活の必要から技術的に作り出された道具である。本稿では、従来の民具データベースが抱えている問題点を解決するために、オントロジーを導入することによる有効性を示していく。