抄録
D-032
相談構造を考慮した学生相談記録システムの提案
◎小田尚宜・武藤敦子・犬塚信博(名工大)
近年,大学のユニバーサル化,情報化の進展,グローバル化などの様々な社会状況の変化に伴い,学生の抱える悩みや困難は多様化している。そのため、学生相談の利用件数は年々増加し、担当者の過重負担が指摘されている。 学生相談の相談事例に対し客観的分析を行うことで知見を得て,学生相談にフィードバックすることができれば担当者の負担を軽減できる。しかし,相談事例には複雑な特徴があり,データベース化されていないのが現状である。 本稿の目的は,学生相談の相談事例を高度な分析ができるように構造化して表現することである。また,相談事例の複雑な構造を分析にかけられる表現にすることは知識表現の分野への技術的貢献が期待できる。