抄録
D-007
ストレージ階層仮想化機能における高速な移動先階層の判定方法
◎圷 弘明・今崎美保・須藤 梓・大平良徳・江口賢哲(日立)
年々データ量の増加が進む一方で、IT投資額の増加が見込めない問題がある。このため企業では、アクセス頻度に応じて適切なストレージ階層(高速なメディア(記憶媒体)や安価で低速なメディア)にデータを格納することで、データの保持コストを削減したいというニーズが高まっている。このニーズに応える一手段として、ストレージ領域のアクセス頻度の偏りに着目し、ストレージが自動的にデータのアクセス頻度を監視し、適切な階層を判定して格納するストレージ階層仮想化機能を開発した。本報告では、ストレージ内で採取する大量のアクセス頻度情報を用いた高速な移動先階層の判定方法に関する検討内容について述べる。