抄録
D-006
ストレージ階層仮想化機能におけるデータ配置先決定法の研究
大平良徳・今崎美保・須藤 梓・圷 弘明・江口賢哲(日立)
データ量が年々増加する一方で,IT投資額の増加が見込めない状況が続いている。このため,保有データをアクセス頻度に応じた階層(高速なメディア(記憶媒体)や安価で低速なメディア)に配置することで,コストを削減する手法が注目されている。これに対し我々は,ストレージ領域のアクセス頻度の偏りに着目し,データのアクセス頻度の採取と,適切な階層への再配置をストレージが自動実行する,ストレージ階層仮想化機能を開発した。本報告では,複数階層を組み合わせた構成にて,最大スループット性能を向上させるデータ配置先決定法を提案し,その評価結果を述べる。