抄録
B-050
遠隔メモリアクセスのためのスワップページサイズ動的変更機構の検討
◎内山 丞・緑川博子・甲斐宗徳(成蹊大)
筆者らは,ユーザ逐次プログラムがローカルホストの物理メモリサイズの制約を受けずに大容量のメモリを利用できるようにするため,クラスタ上で巨大なメモリを仮想的に提供する分散大容量メモリシステム(DLM)を開発している.DLMでは計算に必要なデータが遠隔ノードにある場合,MPI通信等を利用して遠隔ノードとのページスワップを行う.このようなシステムではローカルメモリサイズと応用プログラムのアクセス局所性には関連があり,DLMスワップページサイズが性能に大きく影響する事がある.本報告では,応用プログラムの実行中にスワップページサイズを動的に変更する機構をDLMに導入し,その効果を調べる予備実験を行った.