抄録
B-049
MPIを利用した分散大容量メモリシステムにおけるページスワッププロトコルの評価
◎古尾谷歩・緑川博子・甲斐宗徳(成蹊大)
筆者らは,ユーザ逐次プログラムがローカルホストの物理メモリの制約を受けずに大容量のメモリを利用できるようにするため,クラスタ上で巨大なメモリを仮想的に提供する分散大容量メモリシステムを開発している.このシステムでは,計算に必要なデータが遠隔ノードにある場合,MPI通信を利用して遠隔ノードとのページスワップを行なう.ページスワップにかかる時間はユーザプログラムの性能に影響するため,本報告ではいくつかのページスワッププロトコルを考案し,その評価を行なった.