抄録
B-040
GPUのための回路方程式求解における命令レベル並列度の評価
◎富永浩文・中村あすか・篠塚研太・前川仁孝(千葉工大)
回路方程式の求解は、多くのゼロ要素数と不規則非対称性を係数に持つ連立一次方程式を直接法によって並列化し求解が行われているが、並列化がとても困難な分野の一つである。 近年、高い数値演算性能を持つGPUが注目されている。GPUを用いて高い性能を得るためには、多くの並列化可能な箇所をベクトル化する必要がある。 従来より回路方程式の求解においてベクトルプロセッサ向けに最適化された手法に拡張ベクトル化LU分解法が、マルチプロセッサ向けにスタティックスケジューリングによる並列化手法提案されている。 そこで、本研究では、GPUによる回路方程式求解を高速化するために、双方の手法のベクトル化率について評価する。