抄録
B-018
ソフトウェア開発データの分析に基づくエンジニアリング研究の推進~収集データの活用に向けたIPA/SECの取組み~
○山下博之・秋田君夫(情報処理推進機構)
IPA/SECでは,2004年の発足以来毎年,ソフトウェア開発プロジェクトの基本要素(規模,工数,工期や信頼性等)の実績データをプロジェクト情報と合わせて収集すると共に,それらの分布や要素間の関係等の分析を行い,「ソフトウェア開発データ白書」として発行してきている.この取組みは,ベンチマーキングの枠組み国際標準(IS29155-1)に基づいており,現在2500プロジェクトを越えるデータが蓄積されている.この度,ソフトウェア品質向上につながる新たな分析手法の検討等を目的に,大学等外部機関との共同によりこれら蓄積データの有効活用を図る仕組みを確立した.本稿では,これら取組みの概要とデータ活用事例を紹介する.