抄録
B-007
ソフトウェア抽象化レイヤーの性能評価方法
○河井 裕・岩井 郷・佐々木節・渡瀬芳行(高エネルギー加速器研)
ヘテロな計算環境において、抽象化レイヤーを用いてインターフェースを統一化する手法は必要とされる技術になってきている。グリッドコンピューティングにおいても、各地域において独立に並行して運用されているため、抽象化レイヤーによる相互運用の整備が求められている。ソフトウェア抽象化レイヤーの性能評価を行うために留意しなければならない点の一つは、比較対象になる既存のソフトウェアが性能評価に適したものであるか否かを判断することである。本論文では、ソフトウェア抽象化レイヤーの例として、異種グリッドミドルウェアを抽象化するSAGAを用い、ソフトウェア抽象化レイヤーの性能評価を行うために必要な手法を示した。