抄録
A-012
動的な階層構造に基づくグラフ書換言語REGREL+
東 達軌・武田正之(東理大)
書換え系では書換え規則の適用順序を決定する機構が,その系の性質を大きく決定付ける. 本論文では既存の適用順序制御機構の長所を合わせ持つ sort と呼ばれる機構を提案する. sort は書換え対象と書換え規則を内包する構造で,sort の親子関係に対してトップダウンに 書換え規則の適用を行う. また,sort に基づくグラフ書換言語REGREL+ を定義し, そのもとでの計算順序の制御やメタプログラミング,アスペクト指向プログラミング等のプログラム例を示す. そして膜計算など既存の計算順序制御機構との比較を行う.